ヒロインマインド

愛の物語は現実世界に実在する。

わたくしは愛や信頼、絆がこの世の中で1番強い最強の魔法だと思ってます。皆様には大好きな物語はありますか?

映画やドラマ、舞台って絵空事のように感じますが違いますよ?実際に現実で起きているものをより分かりやすく飛躍化しただけです。

例えば「美女と野獣」これは利己的で傲慢、人を思いやる優しさや愛に欠けるアダム王子が魔法で醜い野獣の姿に変えられました。

愛し、愛される体験をしなければ元の姿に戻れない。薔薇の期限ももう少し。永遠に野獣の姿になるであろうと絶望の淵に立たされている王子の前に現れたのがヒロインのベルでした。

これを現実世界に投影させると…社会という荒波の中に放り出され、強くあらなければならないと親や社会に刷り込まれ、そのうち愛されること、愛すること、信頼や他者を慮ることを忘れ、傲慢さや攻撃的強さ、ステータスや稼ぎといったことが真の男性の在り方だと思い込み、心を閉し、鎧を纏った男性。

心の中では本当の自分を出してはいけないと自ら鎖を巻き自由を封じる。

自分は無価値な人間だ、愛されないと自己嫌悪に陥り…まるで醜いモンスターだといつしか人の心を忘れてしまうのです。

そんな閉ざされた冷たい闇の中にいる男性を光側へと連れて行く女性は必ず現れます。

男性が見つけるのです。

自分を闇から救ってくれるという確信をもって…そのアンテナ性能は百発百中。間違えません。

ね?現実にあり得る話だと思いませんか?可視化する、肉眼で見ることは難しいから映画ではそれを分かりやすく飛躍しているだけなんですね。

逆も然りです。

またまた鬼滅の刃の話ですがあれもまた現実世界を分かりやすくしただけですね。

人間には「人」の心と「鬼」の心を持ち合わせています。辛く、厳しい、絶望に打ちひしがれ誰かを憎まずにはいられない。そのうち心が鬼側に蝕まれ、人は罪を犯します。

殺人、強盗、傷害、復讐、強姦、詐欺…鬼となってしまった人には真っ当に生き続けることすらも辛い過去がありました。ですがそれは鬼殺隊も同じです。鬼だから悪、鬼殺隊だから善というわけでもないというところもまた深く考えさせられましたね。

鬼に蝕まれた人間の心が「人」に戻った奇跡を起こしたのは…家族、パートナー、子どもたちといった愛と信頼という名の目には見えない絆…魔法でした。

わたくし、鬼滅の刃を読んだ時に作者の方はどれだけ壮絶なドラマのような人生を送られたのだろうかと…そして潔さや鬼にならなかった強さに心から尊敬しました。

誰でも「人」と「鬼」両方が心の中に棲みついているのです。それが鬼に蝕まれないようストッパーをかけてくれるのが人の優しさや愛という魔法なのです。